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20、「お客様は神様」は、経営者側の努力目標でしかない

 様々な業界に「クレーマー」と言われる人たちがいます。いわゆる「大したことでもないのに、クレームをつけたがる人」「クレームおたく」と解するのが妥当でしょうが、この人たちの口癖の一つに、「俺は(私は)お客だ!、お客様は神様なんだ!、神様に対してその××は何だ!」類のものがあります。要するに「お客は何をやってもいい」事を正当化するための決まり文句ですね。

 しかし本来、「お客様は神様だ」類の言葉は、お客側が口に出すものではなく、あくまて経営者側の「心構え」「モットー」でしかないのです。したがって、居酒屋などで「お客は何をやってもいい」と好き勝手やってるような輩は、沙汰されて当然なのです。弱者(ここではお客)の味方とばかりに中小零細企業を悪者にしたがるマスコミ関係者も、さすがにこの点は理解しているようで、経営側と客側の揉め事はフェアーに取り扱われることが多いです。 私はこう思うのです。「経営者には経営者としての心構えがある以上、お客にはお客としての心構えがある」と。こう言われて面白くないお客なら、当店では要らないという思いです。

 経営者は「傲慢」「高飛車」になるのもいけませんが、「弱腰」になってやりたい放題のお客を放置していたのでは、善意のお客は離れてしまいます。経営者とお客は、金銭と財・サービスを交換する立場としては「対等」なはずです。

 

 

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