3、自律神経とは
人間には(おそらく他の高等動物にも)自律神経という、生きていくのに重要な部分をコントロールしている神経があります。たとえば、心臓や胃腸の働きを調節したり(直接動かすわけではないです)、呼吸や体温の調節を行ったりです。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
交感神経とは、一部を除いて体の機能を興奮状態へ導きます。たとえば、心臓の拍動を大きくする、血糖値を上げる、呼吸を早める・・・といった具合です。逆に、胃腸の働きは下がります。
副交感神経とは、一部を除いて体の機能を沈静状態へ導きます。たとえば、心臓の拍動を小さくする、血糖値を下げる、呼吸をゆっくりにする・・・といった具合です。逆に、胃腸の働きは活発になります。
簡単に言えば、交感神経は怒ったり慌しい、体が緊張し興奮した状態に近づけ、副交感神経はゆったりした状態に近づけます。交感神経が働きすぎた状態はすでに説明しましたが、逆に副交感神経が働きすぎた状態でも、体に不調を来たします。1つ例を挙げると「喘息」という病気がありますが、これは副交感神経が働きすぎて気管支が広がりすぎた状態です。コップの中のジュースをストローで飲もうとする時、仮にストローが異常に太かったら苦しくなります、こんな状態なのです。