当店は指圧・マッサージ（正式には｢按摩｣）による、リラクゼーション・不快な症状の軽減・健康の増進を目的としています。また、ストレッチ・ＰＮＦ（筋肉だけでなくその支配神経も同時に鍛えていく手技）といったものも適宜組み合わせています。
　リフレクソロジー（オイルやクリームを用いるもの）・鍼灸・オイルマッサージ・ボキボキと音を鳴らすのが目的の矯正は行いません。あくまでも身体の各部分に、危なくなく心地よい施術をおこなっていきます。
　施術全般に関する、一般の方向けの私の考え方や解説は、施術論のページをご覧ください。

　ここで言うリラクゼーションとは、身体に痛み・痺れなどの苦痛があるわけではないが、何となく体が重い・肩が凝る・足腰が疲れている・頭がボーっとする・気分が落ち着かない・イライラするといった冴えない状態が、指圧・マッサージなどで和らいだ状態、またそういう状態に導く行為です。
　リラクゼーションや健康の増進は、指圧・マッサージを施すことにより、自律神経のうちの交感神経（怒ったり慌しい状態をもたらす）と副交感神経（ゆったりした状態をもたらす）のバランスを整える事によってもたらされます。

　また、不快な症状の軽減とは、筋肉痛・五十肩・腰痛・膝痛・腱鞘炎・手足の痺れといった、苦痛を伴う状態を和らげる行為です。あくまでも苦痛を和らげる行為であり、症状を完全に治す事を目指すわけではありません。
　これは先ほどの自律神経の調整に加え、指圧・マッサージを行うことによる患部の血液循環の促進・老廃物や発痛物質の速やかな流動・圧刺激を加えることにより痛みの感覚が脳に伝わるのを抑える（ゲートコントロールといいます）事などによってもたらされます。

　店名の由来となっている「指圧マッサージ」の当店における定義は、指圧のように深く押し込みながら、マッサージ（ここではいわゆる「按摩」の意味）のように揉み込んでいくという施術方法です。これにより表面だけでなく、筋肉の奥にあつ緊張部位にも、刺激をしっかり伝える事が出来ます。

　当店では施術をおこなうにあたり、受け手の方１人１人に合わせた圧加減で、なるべくおこなっていく事を心がけています。これは私の考え方である、「施術の圧加減は強すぎればもちろんよくないが、逆に弱すぎてもよい効果が得られないだけではなく、受け手を不快にする事により自律神経のバランスを乱す」からのものです。

　当店では「病気を治す」「悪いところを治す」といった、治療目的での施術はおこなっておりません、あくまでリラクゼーションを前提としています。これは治療行為を標榜する事で、お客様にいらぬ期待感を抱かせ、集客を促すといった事を私自身が良しとしないためです。またそれによりお客様の要求が過大になり、それが実現されなかった事での不満感を抱かせないためでもあります。
　そもそも指圧・マッサージなどの施術により、症状が良くなるといった効果は個人差があり、また受け手の生活習慣などにも大きく影響されます。たとえば膝が痛くて歩くのがつらいという方がいたとしましょう、いくら施術により症状が落ち着いたとしても、また下半身を酷使すれば症状が再燃しかねません。またほとんど動かずにパソコンに向かっている方が、施術により首の痛みが落ち着いたとしても、お仕事が続く限りは一進一退を繰り返す事になるでしょう。
　病気などの症状には、ほとんどの場合生活習慣などとの因果関係があります。それを踏まえずに「何でも治します！」など、あり得ないことなのです。それでも「何でも治します！」といったような宣伝をしているのは、結局は治す事よりも集客による自らの私利私欲を優先しているに過ぎません。そんな営業を続けていても、結局はボロが出て反感を買うだけです。
　そのため当店では、「何でも治す！」は論外として、一切の治療行為の標榜をおこなっておりません。