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 ここでは私の、指圧・マッサージだけに限らず、徒手療法全般の施術に対する考え方を述べていきます。また、業界など関連した事についても触れていきます。プロではない方向けに専門用語を一般的な言葉に直して記載しているので、医療関係者の方にはじれったい感じがするかもしれませんが、ご了承ください。
 また、「業務内容」「経営理念」のページと内容が重なるものもありますが、こちらのほうでより詳しく記載しています。

現在、更新が滞っております。「強制的なブログ」には、「施術論」が数多く掲載されておりますので、ぜひご覧ください。

 

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1、安易に使われている「治す」「治る」という言葉

 よく鍼灸・マッサージの治療院や整骨院・整体院へ行くと、決まって「腰痛が治ります」「五十肩を治します」といった具合に、「治す」「治る」という言葉が安易に使われすぎています、しかし、本当の「治った」というのは「風邪が治った」というように、もう治療を行わなくてもよい、完全に健康になった状態をいいます。ほとんどの苦痛が生活習慣に端を発しているのに、1度や2度の施術だけで「治る」なんて事はあり得ないですし、「治った」のに「次回のご予約は如何ですか?」と「治療」を薦めるのは矛盾しています。こう考えると「軽減する」「緩和する」「和らげる」のほうが、言葉としては正解です。私はこの辺を前々から考慮し、「治る」「治す」類の言葉は使わないようにしています。

〔 追記 〕令和5年2月8日
 こちらのページの記事はすべてオープン直後に記載しているので、もう12年弱が経過しようとしています。しかし未だに「治った!」「治療した!」と怪しげな問題解決宣言を平気でするような先生方が存在していますね^^;。治っているのにまた1週間後、ひどいと明日また通院しなければならない・・・これって「治ってない」って言わないんかい???
 当店HPのトップページでは、『当HP内には、「病気を治す」などといった誇大広告的な表現は、一切ありません。』と堂々と告知しております。痛みや不快感が激烈で状況が逼迫しているようなら、本来「
病院など医療機関を受診して治療を受ける」のが当然の選択です。それでもサジを投げられたというなら、初めてマッサージや鍼灸など医業類似行為業者の出番になるべきです。

 

2、リラクゼーションとは

 リラクゼーションとは本来、「弛緩:しかん」(「緊張」と反対の言葉)を意味します。私が考えるリラクゼーションとは、身体に痛み・痺れなどの苦痛があるわけではないが、何となく体が重い・肩が凝る・足腰が疲れている・頭がボーっとする・気分が落ち着かない・イライラするといった冴えない状態(こういう状態を、不定愁訴:ふていしゅうそ といいます)が、指圧・マッサージなどで和らいだ状態、またそうした行為です。
 こういう時、たいてい自律神経のうち交感神神経が働き過ぎた状態になっています。リラクゼーションは、交感神経と副交感神経のバランスを整える事によってもたらされます。

〔 追記 〕令和5年2月8日
 リラクゼーションは指圧やマッサージと言った徒手療法(いわゆるマッサージ的な行為)以外にも、鍼やお灸でももたらされるようです。ただし「鍼は痛そうで怖い・・・」「お灸は熱そうだな・・・」と言った不安が頭によぎっているとそれが交感神経を刺激して緊張を生み、施術効果にも影響を及ぼしかねません。・・・まあマッサージなんかでも「痛くされそう・・・」とか思い込んでると同じなんですが・・・^^;
 あと上の文章で「リラクゼーションは交感神経と副交感神経のバランスを整える事によってもたらされる」とありますが、リラクゼーション施術(いわゆるマッサージ的な施術)によって自律神経のバランスを整えると言えるでしょう。

 

3、自律神経とは

 人間には(おそらく他の高等動物にも)自律神経という、生きていくのに重要な部分をコントロールしている神経があります。たとえば、心臓や胃腸の働きを調節したり(直接動かすわけではないです)、呼吸や体温の調節を行ったりです。
 自律神経には、交感神経と副交感神経があります。
 交感神経とは、一部を除いて体の機能を興奮状態へ導きます。たとえば、心臓の拍動を大きくする、血糖値を上げる、呼吸を早める・・・といった具合です。逆に、胃腸の働きは下がります。
 副交感神経とは、一部を除いて体の機能を沈静状態へ導きます。たとえば、心臓の拍動を小さくする、血糖値を下げる、呼吸をゆっくりにする・・・といった具合です。逆に、胃腸の働きは活発になります。
 簡単に言えば、交感神経は怒ったり慌しい、体が緊張し興奮した状態に近づけ、副交感神経はゆったりした状態に近づけます。交感神経が働きすぎた状態はすでに説明しましたが、逆に副交感神経が働きすぎた状態でも、体に不調を来たします。1つ例を挙げると「喘息」という病気がありますが、これは副交感神経が働きすぎて気管支が広がりすぎた狭くなった状態です。コップの中のジュースをストローで飲もうとする時、仮にストローが異常に太かったら細かったら苦しくなります、こんな状態なのです。

〔 追記 〕令和5年2月8日
 自律神経の働きは大まかには上の文章の通りなのですが、かなり特殊なものに「唾液腺」と「汗腺」があります。
 唾液腺は口から唾液を分泌する部分ですが、交感神経が優位に働いている時は粘っこい唾液が分泌され、逆に副交感神経が優位に働いている時はサラサラした水に近い唾液が分泌されます。居眠りをしている時によだれがダラダラ出てしまった・・・なんてのは、うとうとしていて副交感神経優位なので起こります。
 汗の分泌は交感神経優位で起こるのですが、通常の交感神経には「ノルアドレナリン」という伝達物質が関わるのに対して、汗腺の場合は「アセチルコリン」という本来は副交感神経の伝達物質であるものが関わってきます。なので散瞳薬(眼底検査で瞳孔を開くための副交感神経遮断薬)を投与した時に、暑いのに汗が出にくくなるといった副作用が起こる場合があります。

4、うつ伏せの姿勢と胸当て

 当店で施術を行う場合、うつ伏せの姿勢になった時には下に胸当てを置きます。実際にうつ伏せの姿勢になるとわかりますが、胸当てのないまま長時間いると胸苦しくなる場合があります。特に、心臓の機能の低下している年配者はうつ伏せの姿勢だけでも負担になるのに、さらに胸当て無しで上からグイグイやられたら、下手をすれば肋骨が折れます。
 私は時々、台湾式整体(背中の上を歩くような事もします)やタイ古式マッサージに行きますが、これらの施術ではまず胸当ては使わないので、心地良く受けながらも「これは体力のない人にはきついな」と思います。

〔 追記 〕令和5年2月8日
 胸当てがご高齢の方には必須なのは今でも同じ事ですが、逆に「胸当てはいらない」と言ったケースもあるのも事実です。ただ大部分の場合胸当ては使うべきなので、一応胸当てをセットしておき、不要なら撤去するというやり方が、スムーズに事が運べると思います。
 胸当てと共に、お顔の部分に使うフェイスマットも、不要な場合があるので(特に首の調子の悪い方とか)、こちらも不要ならすぐに撤去できるようにするべきですね。
 

 

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