23、必ずしも「大きい事は良いこと」か?。一人絶対君主制のススメ!
企業の運営形態には、個人と法人(いわゆる「会社」)とがあります。一般には法人の方が「有利」「信用がある」「税金が安くすむ」と思われているようですが、リラクゼーション・マッサージなどの業種では必ずしもそうだと言えるでしょうか?
工場など物を大量に生産する業種では、確かに法人の大規模企業の方が有利と言えるでしょう。しかし、リラクゼーション業界や理美容業のように「人間」が資本の場合、「小」が「大」に勝る事だって充分にあり得ます。しかも、今の企業は大抵、人事担当は現場の実情を全く「知らない」(言い方を変えれば「知ろうともしない」)、いわば「人事崩壊」であり、いわゆる「大企業病」状態です。こんな状態で「寄らば大樹の影」とばかり大規模な企業に就職したがるのに、果たして何の価値があると言うのでしょうか?。
一方の個人企業は、いわば「家」です。一部の例外は除き家長であるオーナーの権威は絶対君主に近いのです。株式会社のように、ゼニいじっているだけの株主連中に経営を左右に揺さぶられることもありません。
しかし私は、どうせ個人事業でリラクゼーションサロンをやるんだったら、「一人絶対君主制」にしていきたいです。ここでまたはっきり言わせていただきますが、私は人を安易に信用しません。もちろん、「××のカレー屋がおいしいよ」といった、生活上のごくありふれた事柄は別ですが、店舗運営上の事や高額の金銭からみの事に関してはシビアです。施術者をもし雇うことを考えたとしても、技術の良し悪しよりも「先生気取りで商人としての心構えがまるで無い」「自分だけオイシイ仕事(女性や高齢者のように労力のかからないお客の施術)ばかりやりたがる」「イベントやキャンペーンなどを嫌い、儲けることばかりを主張する」を非常に警戒します。こんなことで経営が揺らぐようなら、最初から何もかも自分で対処したほうがましです。どうしても自分では出来ないこと、例えばチラシの大量配布などは外部に発注すればいいんです。
自分ですべてを切り盛りするのは確かに大変です。しかし「体が資本」の職種は、大きいことは「裏切り」「ずるさ」「期待外れ」といったリスクと隣り合わせであることも認識しておくべきです。また、あの「エ○ワン」や「カイシ○ウ」や「コ○スン」のように、無意味に組織を大きくすることは、「悪さ」する事に都合がいいだけなのです。
〔 追記 〕令和5年2月9日
こちらも平成24年3月の記事です、11年弱が経過しています。
途中あの「アベノミクス」の恩恵から一時的に「やっぱり大きい事はいい!」が息づきましたが、新型コロナ感染や以降の物価高によりまたそれも揺らいできています。
いずれにせよ「組織に所属して何かをすると言うのは一見ラクなようだけど、理不尽な事がいっぱい」なんです。当店にご来店のお客さんからも、もう何例もこのようなお話はお伺いしています。特に公共性の高い職種(保育とか介護とか医療とか福祉とか・・・)では、とにかく理不尽な出来事が多いようです。
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