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6、手っ取り早く儲けたければ転職してください!

 

 最初に言いますが、「マッサージの仕事は儲かりません」。それでも以前は「儲かった」のかも知れませんが…。
 「医道の日本」という鍼灸雑誌にマッサージの求人広告が大量に掲載されていますが、中には「月90万円可」などのような誇大広告も見られます。しかしこのご時世、本当に90万も稼げる所があったら、たちまち申し込みが殺到して何ヶ月も続けて求人広告を出す必要などないはずです。自営の場合でも雇われ人と同様、普通に営業していればほとんどの場合儲かりません。
 もし本当に「儲かっている」ようなことがあるとしたら、ほとんどの場合健康保険の水増し請求や、整骨院での健康保険不正利用など、いわゆる「悪さ」しているからです。これを果たして「儲けた」と言えるでしょうか?
 どんな職種でも言えることですが、その世界に骨を埋める覚悟で業務に携わっている方々が大勢います。単に「儲かるかもしれないから」「気楽に稼げそうだから」という理由だけで始められたのでは「骨を埋める覚悟」の方々に失礼ですし、決して長続きしません。挙げ句の果てには「悪さ」することなるのです。
 もう一度言いますが、「マッサージに限らず徒手療法的な職種は儲かりません」。儲けたければ大量生産できるものなど、人間が資本でない業界へ移ることです 。

〔 追記 〕令和5年2月8日
 こちらも平成23年夏頃に記載した記事ですが、その後も「リラクゼーション業は儲かる」信奉に陥ったお気の毒な皆様が大いに参入してきては、夢散って去っていくの繰り返しが続いてきました。そして現在でもまだまだ「月100万円も夢じゃない!」といった嘘バレバレのネット求人が、いくらでも見つける事が出来ます。
 近頃は保険の水増しや不正請求も手入れが厳しくなっているので、もう「悪さ」で儲けるのも絶望的です。純粋に「リラクゼーションの仕事がしたい」と言う思いがなければ、モチベーションが維持できずいずれは頓挫してしまいます。